【院長ブログ】パリオリンピック・パラリンピック開幕!スポーツと口腔内環境の密接な関係

【院長ブログ】パリオリンピック・パラリンピック開幕!スポーツと口腔内環境の密接な関係

皆さん、こんにちは。

まつむら歯科クリニック院長の松村です。

新型コロナウィルス感染症が増加傾向にあり、でも、夏を楽しみたいというジレンマを抱える中、いかがお過ごしでしょうか。

7/26よりパリオリンピックが始まりました。今回のオリンピックもどんなスターが誕生し、どんな熱戦がみられるのか、そして、どんな感動を与えてくれるのか、とてもワクワクしますね。寝不足の日々が懸念されますが、診療に支障の無い範囲で応援したいと思います。

さて、オリンピックについて関連記事を読んでいる中で、オリンピックの選手村には歯科診療所がある事を知りました。そして、とても受診者数が多いという記事を目にしました。オリンピックに出場するトップアスリート達の口の中で、何か問題が起きている事は事実の様です。

1968年メキシコシティーオリンピックでの最初の報告以来、エリートアスリートの口腔内環境が良くない状態であることは一貫しており、幅広い種目において、アスリートの口腔内状況は悪く、パフォーマンスにも影響するだろうという報告を目にしました。勝手ながら、オリンピックに出場するようなアスリートは口腔ケアにも余念がなく、口の中の問題が少ないのだろうと思っていたので、この報告はとても衝撃的でした。しかし、なぜこのような結果なのでしょうか。

第一に、競技中やハードなトレーニング中は唾液分泌が抑制される事が挙げられます。口が渇くと虫歯菌や歯周病菌が活発になり、口の中の環境を悪化させてしまいます。

第二に、スポーツドリンクの頻回な摂取が挙げられます。こちらは虫歯菌を活発にし、お口の歯垢(汚れ)のpHを下げてしまいますつまり、お口の酸性度が高くなって虫歯を引き起こしてしまうのです。

第三に、トップアスリートは幼少期から練習や試合、遠征などで多忙なスケジュールであった可能性があります。そのため、定期的な歯科医院での検診や治療を受けられていないことも考えられます。

この様に、アスリートの行動パターンがどうしても口腔内環境へ負担をかけてしまう状況であることが分かります。また、競技によってはマウスピースを装着が義務化されている競技があります。(スポーツにおいてのマウスピースの重要性は、また今度ブログに書きますので割愛します。)近年では、選手村の診療室では、マウスピースも支給されるようになっています。遠征先で歯の不具合があるとパフォーマンスが悪くなり試合の結果に影響してしまうので、選手村にも歯科診療所が設置され選手達をサポートしているのですね。

長々とオリンピックに関するアスリートのお話をしてきましたが、何を言いたいかと言いますと、私はこの問題はトップアスリートに限らず、部活に励んでいる学生の方、普段からスポーツをしている方にも共通していることだと思うのです。特に、部活に励んでいる学生の方は、忙しく歯科検診を受診する機会も少ないかもしれません。しかし、スポーツで良い結果を導く為には、良い口腔内環境を保つ事が大切ですから、ぜひ受診するようにしましょう!当院ではスポーツマウスピースの作成も行なっていますので、気になる方は一度ご相談ください。

オリンピックの日程も残り少なくなってきましたが、引き続き応援していきたいと思います。「頑張れ、日本っ!」

では、皆様の「いつまでもおいしく食べる」をお手伝いするために来月も頑張って投稿します。