皆さんこんにちは。まつむら歯科クリニック院長の松村です。
6月も終わりですが、実は6月4日から10日まで「歯と口の健康週間」として、全国の歯科医院や学校で、むし歯・歯周病予防の啓発活動が行われた事を皆さんはご存じでしたか?今年は特に「歯周病」と「オーラルフレイル」に注目が集まりました。
そしてなんと、現在開催中の大阪・関西万博でもこのテーマが大きく取り上げられたようです。大阪ヘルスケアパビリオンで開催された特別講演にて、日本臨床歯周病学会(JACP)は次のように話されたようです。
「健康の第一歩は“健口”から」、噛む・話す・笑うといった基本的な口の機能が失われると、食事・会話・表情、さらには全身の健康までもが大きく影響を受けます。そして「オーラルフレイル」とは“お口の虚弱”のことを指します。硬いものが食べにくくなった、食事中むせやすくなった、舌がもつれ、しゃべりづらいなど、こんな“ちょっとした変化”が、実は体全体の衰えの始まりかもしれないのです。さらには歯を失い、噛む力が落ちることで、栄養の偏りや筋力の低下が起こり、寝たきりや介護リスクにもつながるのです。
また講演では、歯周病が糖尿病の悪化、心疾患・動脈硬化、誤嚥性肺炎、妊娠トラブル(早産・低体重児)といった全身疾患と関係していることも紹介されました。だからこそ、「口だけ」ではなく「体全体」を守るためにも、歯周病予防はとても大切なのです。「人生100年時代」と言われる今、「食べる・話す・笑う」を守ることは、何よりも価値がある健康投資です。この6月をきっかけに、ぜひ皆さんも「健口習慣」を見直してみませんか?
それでは、皆さんの「いつまでも美味しく食べる」のために来月もはりきって投稿します。