皆様、こんにちは。まつむら歯科クリニック院長の松村賢です。
最近ニュースで話題になっている「備蓄米」の放出。米不足を解消するために災害用に保管されていたお米が、一般家庭向けに流通させるそうです。「小泉米」と名付けられ、価格も抑えられ、米不足解消にとても効果を発揮しそうですね。しかし、生産者である米農家の方々からは、米全体の価格が下がってしまうのでは??という心配の声もあがっているようです。
「せっかくだから食べようか!」「でも古い米だから味はどうなの?」なんて声も聞こえてきますが、食べる私たちがしっかり選択をしていく事が重要だと思います。小泉農水大臣も記者会見で、「まずはいつもの米と備蓄米を食べ比べてみます」と言っていました。備蓄米がいつも食べる米より味が劣っていると仮定しての話ですが、食べてみて、少し価格の高いおいしい米を食べるのか、安くて少し味の劣る米を食べるのか、今日は記念日だからおいしい米でご飯を炊こうとか、今日はチャーハンだから安い米を炊こうとか、しっかり選択する事こそ、私たち消費者がするべき事かもしれません。
ところで、そんなお米と歯には、ちょっとした関係があることをご存じですか?
私たちの主食であるごはん。炊き立ての白米、玄米、炊き込みご飯……どれもおいしいですが、実は「お米に含まれるでんぷん」はお口の中で糖に変わり、むし歯菌のエサになりやすいのです。特にもち米や粘りのあるごはんは歯にくっつきやすく、食後のケアを怠るとむし歯の原因になることも。「甘いものは控えてるのに…」という方でも、ごはんやパンなどの主食の後にしっかり歯磨きできていないと、知らぬ間にリスクが高まっていることがあります。
でも、だからといって「ごはんを食べないほうがいい!」なんてことはありません。
むしろ、ごはんをよく噛んで食べることは、あごの発育や、唾液の分泌が増え、むし歯予防やお口の中を清潔に保つ手助けにもなります。
お口の健康も日々の積み重ねです。今日の食事も、「しっかり選択して」「よく噛んで」「ゆっくり味わって」食べることで、体も歯も元気になります。
もし食後のケアやむし歯予防で気になることがあれば、いつでもご相談ください。
では、皆様の「いつまでもおいしく食べる」をお手伝いするために来月も頑張って投稿します。