皆さん、こんにちは。
まつむら歯科クリニック院長の松村賢です。
2月に入り、ブログを更新しようと思いつつ、あっという間に月末になってしまいました。
暖冬と言われますが、こんなにも暖かい日が続き心配になってしまいます。毎年、冬場は子供を雪山に連れて行くのですが、今シーズンは、2月に入ってやっと連れて行くことが出来ました。しかし、例年と比べて明らかに雪の量が少なく、スキー場もすでに営業終了となっている所も見受けられます。今年はあと何回滑れるのか・・・と気を揉んでいます。
さて、今月のテーマは「子ども向けの歯磨き粉は何がいいの??」です。私は、大崎市の2歳半歯科健診を担当しておりますが、必ずと言っていいほど、聞かれる質問です。
子どもの歯は大人の歯に比べて柔らかく虫歯になりやすい為、「虫歯予防効果がある歯磨き粉」をおすすめしています。
虫歯予防ができる歯磨剤は、フッ化物が配合されているものがおすすめです。フッ化物には虫歯の原因となる細菌の活動を抑制し、歯を強くする効果がありますので、日常的に適量のフッ化物配合歯磨剤を使って歯みがきをすることにより、むし歯予防が期待できます。
現在は、虫歯予防にフッ化物配合歯磨剤を利用する事は広く知られてきていますが、2023年にフッ化物配合歯磨剤の年齢別応用量とフッ化物イオン濃度が新たに設定された事を皆さんはご存じだったでしょうか。
歯が生えてから、5歳までは1,000ppmFまで、6歳からは1,500ppmFまでフッ化物配合歯磨剤を使用できるようになりました。ppmF(難しい、、、)とはフッ素イオン濃度のことですが、難しく捉えず、今までよりフッ素イオン濃度が濃い歯磨剤が使用できるようになったと思ってください。
むし歯予防効果は歯磨剤に配合されるフッ化物イオン濃度に依存し、1,000ppmF以上の濃度では500ppmF上がるごとにむし歯予防効果が6%上昇するとされています。これについても、フッ素イオン濃度が濃い歯磨剤ほど、むし歯予防効果が高いと思ってください。
しかし、フッ化物配合歯磨剤が虫歯にならない魔法の薬として捉えないで欲しいと思っています。小さな子供の歯磨きは、口を開けてもらえなったり、暴れられたり、しっかり行う事が出来ない事もあります。そのような時、フッ化物配合歯磨剤を魔法の薬として塗るだけとせず、歯磨きを始める足掛かりとして使用して欲しいと思っています。現在、沢山のフッ化物配合歯磨剤が店頭に並んでいます。お子様の年齢に合ったフッ化物イオン濃度を確認していただき、ぜひ子供の好む味や香りを探してお気に入りを見つけてみてください。好きな味や香りのものを使用すると子供自身が楽しんで歯磨きを習慣化できる傾向にありますので、ぜひ歯みがきを楽しむ1つのツールとして活用することをおすすめします。
当院でもフッ化物配合歯磨剤を販売していますので、何か分からないことがあればお気軽にお問合せください。
それでは、皆様の「いつまでもおいしく食べる」をお手伝いできるよう、来月もブログを更新します!